「 野球肘 」負のループから抜け出せ!
みなさん、こんにちは。
こころとからだにPeace!不調が感動に変わる 心生体 の高橋です。
梅雨入りの季節、私は嫌いじゃないです。
本題に入る前に先日、お客様から教わった言葉をご紹介します。
「一粒の雨、風千万」
雨が一粒降りると、その後は風が沢山ふく!という漁師さんの言葉があるそうです。
海ならではですよね。
風も自然現象の一つです。嫌がらずに受け入れて日々過ごしたいものですね。
野球シーズン真っ只中!どんな天候も味方につけられることが重要な要素でもあります。
本日はスポーツ障害でもある「野球肘」について
野球経験者は、ほとんどといって良いほど経験のある野球肘。
野球肘の多くの方が「内側野球肘」です。内側以外には外側・後方野球肘もあります。
内側野球肘は私も経験がありますが、投球するたびに痛みを感じ不快です。
しかし、だましだまし行えば何とか投球できてしまうという側面もあります。
ゆえに、我慢して行えてしまう。指導者に隠して行えてしまう。
というように、危機感をもたなくてもできてしまうので、いつまでもくすぶってしまう。
そういう「負のループ」に突入してしまいます。
野球肘の原因
日本整形外科学会では
繰り返しボールを投げることによって肘への負荷が過剰となることが原因
とされています。
いわゆるオーバーワーク、球数の投げ過ぎです。
昨今、野球肘等のスポーツ障害予防の観点から、学生野球の公式戦では投手の投球制限が設けられています。
では、投球を制限して投げないようにすれば問題は解決するのか?
私の経験上では、安静あるいは投球制限だけでは早期に痛みは再発します!
という事は、このようなケースの場合は安静や投げないことだけでは問題解決になっていないことが分かります。
原因の深堀が必要になります!
その他の原因は?
その他の原因は多岐です!
〇筋肉の硬さ/肩関節の可動域制限/手首の可動域制限/投球フォーム/姿勢/股関節の可動域制限
等々
どこから、何を優先に診ていったら良いのだろう?と悩むことも少なくありませんよね。
しかし、よく考えると、投球動作は全身で行われる動作です。
そして、さらに地に足を着いて行われます。
さらに、足から動作が行われ最後は指先に力を伝えます。
つまり!重要なのは??
ズバリ!運動連鎖!です
いくら各関節の部分的な構造や機能が変わっても、それを
「一連の流れ」で「連動」して動かせなければならいのです。
従って、重要になってくるのが、投球フォームです!
パフォーマンスの評価に始まり、パフォーマンスの評価で終わる
ここがポイントです!
いくら身体の構造が変化しても、柔軟性や可動域等の機能が改善しても
投球フォームが変化していなければ、痛みは再発します。
実例)投球時に内側の肘が痛い!
投球フォーム評価:投球動作時に肘を強くたたんで(過屈曲)投げるフォーム
※内側の肘に牽引される負担が強くかかる
フィジカル評価
ポジティブ要素⇒肩関節の可動域は良好、肘の可動域は良好
ネガティブ要素⇒股関節の可動範囲が小さい、足首がの可動性が低い
フィジカルケア・施術
ネガティブ要素を改善◎
投球フォーム評価:初回と変化なし
結果、案の定 痛みは再発!
上記からも分かるように
フィジカルのケアだけで終わってしまっては問題解決までは厳しいです。
なぜなら!!
投球フォームが変化していないから!
つまり、投球フォームから何を感じて何を問題視するか!が重要であり
問題と思われる投球フォームが変化しなければ、再発リスクは高くなるということになります。
したがってこの場合は、投球フォームが変化しない原因が他にある!
かもしれない!という発想で、投球フォームの癖に
再度、詳細に向き合わなければなりません。
フィジカルの問題なのか?メンタル面の問題なのか?
フィジカルのどこを診なければいけないのか?メンタルは何が影響するのか?
ここからが我々セラピストの腕の見せどころ!
いかに全身に触れることができるか?
構造・機能・心理 全身的にまた総合的にいかに診ることができるか?
我々セラピストができる可能性を現場の指導者やスタッフさんに届け
現場の指導者や関係者の皆さんと一緒に「 痛み 」に隠された、根本的な光に目を向け
早期に復帰させ、選手の可能性を限りなく伸ばす。ことが重要だと思っています。
現場との壁がある。セラピストとの壁がある。のではなく
お互いに、壁を作っているだけだと感じます。
目指す方向が一緒であるならば、壁などできず、伴走できると信じています。
負のループに隠れているのは、チャンスの神様です。
一生懸命野球に打ち込む選手の、人生の希望の手になりたいと切に願っています。
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