「 お産の常識を変える 」
~ 無痛安産 & 笑顔出産への挑戦 ~
皆さんは、お産に対してどのような印象をおもちでしょうか?
世間では、お産は超激痛!想像を絶する痛み!鼻からスイカを出すような痛み!と過剰な表現で痛みについてのイメージを母親から聞いたり、経験した友人や知人から聞いたことで、強烈に痛い・怖いイメージをもっている方は少なくないと思います。
もし、無痛安産で笑顔で出産できることが可能であるとしたら、皆さんは信じるでしょうか?おそらく信じられない方が大半だと思います。そんなの無理でしょ!と思う方がほとんどだと思います。しかし、当社では無痛安産&笑顔出産ができると自負しております。触診を学び始めた当初の私の可能性がどんどん広がった、大きなきっかけとなった出来事をご紹介致します。「無痛安産と笑顔出産」そこに行き着いた経緯を含め、想いをまとめてみました。以下の内容を読み終えた時には、きっとお産に対するイメージが変わっていることと思います。
触診を学び必死になっている時に妻は妊婦さんでした。経産婦でしたが、年齢的なものなのか今までにないほど不調に悩まされていました。多発する皮膚トラブルに腹部の強い張り、腰痛など。当時の私は「妊婦さんは特別な存在で、大事にしないといけない」という一般的な考えが強く、不調=病院受診と考えていました。ですので、妊婦さんの母胎に触れることや妊婦さんに施術するという発想はありませんでした。そんな中、触診セミナーの講師の先生との雑談の中で妻の不調について話したところ、講師の先生から「治療してみた?」と言われ、私は「え?何もしてません…」と正直に返事をしました。すると講師の先生は「やってみたらいいよ。」とあっさり言われました。何気ない会話から私の中で心が動き出しました。「妊婦さんに対してもできることがあるんだ!」と可能性が一気に広がり、セミナー中にも関わらずとてもワクワクしたのを今でも覚えています。セミナーの合間で、評価方法や施術方法等をお聞きして帰宅後は知識と技術を整理しまとめてみました。早速、妻に施術を行ってみたところ、色々な不調に変化があらわれて、妻からはとても喜ばれました。私はそれがとても嬉しく、妻のお産を通して学ぼうと思い、妻に理解と協力を得て取り組みました。
そして、妻の不調もほぼなくなり、いよいよその時が…お産が迫ってきました。立ち合い希望で私もサポートする準備は万全でした。お産の経過は順調でした。そして私も一緒にいざ分娩室へ入室。妻は陣痛をこらえながら順調に分娩台へ上がりました。しかし、事態は急展開。看護師さんがバタバタと慌てて動き始めました。私は何が起こっているのか理解ができずにいました。するとすぐに看護師さんが私に「すみません。分娩室から今すぐ出て下さい!緊急処置の可能性があります!」と追い出されるように、分娩室から出されました。私は妻に声もかけられずに、看護師さんの指示に従いました。待合室に戻った私は、何も考えられませんでした。本来であれば、私も一緒にお産をサポートしていたはず、なぜ自分はここでじっとしていなくてはいけないのか?今、妻はどういう状況なのか?妻は…赤ちゃんは無事なのか?「不安」が頭を支配し待っている時間が通常の何十倍も長く感じました。
結果、お産は通常分娩で母子ともに無事でした。その事実を聞いて私の不安は安堵へと変わり、全身の力が抜け落ちる感覚でした。妻と誕生したあかちゃんに対面したときは、歓喜の想いでした。その後、母子共に経過は良好で無事退院しましたが、ここからが大変でした。
退院した日から妻に原因不明の頭痛が出現し耐えられないほどの頭痛に襲われ、深夜に急患で病院受診。精密検査を行っても脳には異常なし。約一週間、頭痛に苦しみました。当時(開業前)の技術でなんとか施術するも症状の大きな変化はなく、自然に良くなっていくのを待つことしかできませんでした。今回のお産から産後の経過をそばでサポートしていた自分でしたが、悔しい気持ちしかありませんでした。何が足りなかったのか?必要なことは何だったのか?原因がどこにあったのか?当時は考えても考えても、悔しさしだけが込み上げてきました。そんな私をみていた妻が私にこう言いました「せっかく一生懸命勉強して準備して色々やってくれたのに…勉強にならないお産になってしまってごめん。」と泣きながら正直な気持ちを話してくれました。私はその言葉でハッとしました。そんなことない!君が謝ることじゃない!俺こそ…何もしてあげられなくてごめん!役に立てなくてごめん!と心から言いました。この時、私は決断しました。妻との経験を糧に、もう一度一から学び直そうと。これから出合う妊婦さんに対して、私にできる限りの関わりでより良いことを及ぼせるようになろう!と心に決めました。
その後、妻の希望もあり師匠の整体院に妻を診てもらい貴重なアドバイスと指導を頂きました。私自信も妊婦さんに関わるための基礎知識が必要だと思い専門のセミナーを受講し専門書を沢山読みました。妊娠とは何か、妊娠の経過と発生(発生学)について、母胎の姿勢や胎児の位置関係、母胎のメンタルケア、お産とは何か、出産方法やお産の流れと対処方法等を必死に学びました。沢山の学びを通して、当時の知識不足や経験不足を痛感しました。
その学びを通して、私自身がお産に対するイメージがガラッと変わったのも事実です。辛くて痛くて大変なお産のイメージから、喜びに満ち溢れている幸せなお産というイメージに変わりました。180度変わった?!気がしています。そして、お産は神秘的でありながら、当たり前に備わっいる機能であることも解りました。
それらを総合的にまとめ、今も現在進行形で学びながら、無痛安産と笑顔出産に向けた施術をご希望の妊婦さんに提供しております。基本的には解剖学を基に構造に対して働きかけながら妊娠期の不調に向き合っております。さらに当社ではソフロロジー呼吸法を推奨しており、妊娠経過に合わせて基礎知識とセルフケア方法をお伝えしながら一緒に行っています。また、旦那様へのアドバイスや旦那様にできるケア方法もお伝えしています。
現状は、当社の施術を受け出産(初産)された方が何名かいらっしゃいます。助産婦さんにずいぶん呼吸上手だねと褒められたり、超スピード出産だったりと周囲を驚かせている報告を受けます。何よりも、母子共に無事に経過していることにとても喜びを感じます!赤ちゃんを連れてお披露目に来られた時の感動はひとしおです!「おめでとう!お利口さんだったねー!」と再会(胎児では触れているので!笑)して抱っこさせてもらうときは涙ちょちょ切れそうになります!幸せの裾分けをしてもらいます。今後は、妊婦さんに関わる関連職種の方との連携も図れるようになっていければと考えています。
このような経緯で妊産婦さんには関わっていますので、妊婦さんへの想いは負けません!!
お産は今も昔も変わらない経過を辿ります。変わっているのは結婚年齢が高くなり、それに伴い初産の年齢が高くなっていることです。そのような背景からも、産前教育の充実がとても重要となりその基礎知識を知ることや、お産をするための身体ケアは必要不可欠なことだと感じております。
そして、お産が喜びに満ち溢れた感動の瞬間になることが、現代の私たちに必要な「幸せ」の価値になるのだと思いますし、そうであって欲しいと心から願っています。
この世の人生のスタートが、笑顔でおめでとう!!と、祝福され感動するのが本来のお産です。そして、この祝福の感動の瞬間が全国至るところにいっぱいになり、それが継承されていくことを切に願います!
当社、心生体 HumanPeaceは、妊婦さんと赤ちゃんの希望の手になります!!